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CO2削減貢献量
大成建設グループは、自らが保有する技術やソリューションにより社会全体のCO2排出量の削減に貢献することを目指しています。
「環境配慮設計」、「グリーン・リニューアルZEB」および「T-Green® Multi Solar」について、GXリーグ「気候関連の機会における開示・評価の基本指針」に基づき、自社の製品・サービスを使用することで社会全体のCO2排出削減にどれだけ寄与するかを表す「削減貢献量」(※1)を算定しました。
算定結果
(単位:t-CO2)
対象製品・サービス(技術) | 2022年度の取り組みにより見込まれる削減貢献量(※2) |
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1. 環境配慮設計(ZEBを含む) | 567,482 |
2. グリーン・リニューアルZEB | 10,006 |
3. T-Green® Multi Solar | 1,530 |
- ※1削減貢献量とは、従来の製品・サービス(ベースライン)と新たな製品・サービスの温室効果ガス排出量の差分であり、製品・サービスを通じて社会全体の気候変動の緩和(インパクト)に寄与するものを言います(GXリーグ「気候関連の機会における開示・評価の基本指針」)。なお、「環境配慮設計」、「グリーン・リニューアルZEB」と「T-Green® Multi Solar」の削減貢献量には、一部重複があります。
- ※2耐用年数等により、想定される運用期間中の削減貢献量を算出(算出方法は後述)
1. 環境配慮設計(ZEBを含む)
住宅やオフィスビルなどの建物の運用段階で排出されるCO2は日本の排出量全体の約3分の1を占め、特にオフィスビルにおいて、エネルギー消費の過半を占める照明、空調の省エネルギー対策は急務となっています。
この課題解決のため、大成建設グループでは建物の企画・設計段階から関与して、省エネ設計を推進することにより、建物の運用段階におけるCO2排出量の削減に取り組んでいます。
またオフィスビルに加え、工場を含む多様な事業用建物のZEB化、今後本格的に脱炭素化が求められるマンションや個人住宅のZEH化も推進しています。
削減貢献量の算定対象となる 製品・サービス(技術) |
環境配慮設計(ZEBを含む) |
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適格性 | 省エネ設計によりBEI値の低減を伴うCO2排出量削減の実現 【省エネ技術の一例】 https://www.taisei-techsolu.jp/solution/se_saving/ https://www.taisei-techsolu.jp/solution/sol_environment/sol_environment_01.html T-Zone Saver®照明制御 / 人検知連動一灯制御省エネウェルネス 人の在・不在情報に応じて、一灯単位で照明の明るさを最適に制御し、省エネルギー化を図ります。 T-Light®Blind採光装置省エネ 採光と遮光を同時に行う新型ブラインドにより室奥まで自然光を導くことで、快適性と省エネルギー性が向上します。 |
算定方法 |
ベースラインCO2排出量-当社設計案件CO2排出量 当社設計案件CO2排出量=当社設計案件延床面積×CO2排出原単位×CASBEE耐用年数 ★ベースライン:当社設計案件延床面積×CO2排出原単位(BEI=省エネ法適合性判定基準※と仮定)×CASBEE耐用年数 |
想定される悪影響 | 無し |
第三者認証 | 無し |
施工例
大成建設ZEB実証棟(人と空間のラボ)
所在地 | 当社技術センター内(神奈川県横浜市戸塚区) |
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竣工 | [新築]2014年5月竣工、[改修]2020年2月竣工 |
構造他 | 構造 RC造(免震構造)、地上3階、搭屋1階 延床面積 1,277m2 |
ZEBの種類 | 『ZEB』 100%以上エネルギー削減 |
その他 | 環境省『H25 CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業』 |
その他の事例
2. グリーン・リニューアルZEB
我が国において、1年間に新築される建物の延床面積は建物全体の約1%に過ぎず、そのためカーボンニュートラル実現に向けた施策として、既存建築物を環境負荷の少ない建築物に改修することは必須となります。大成建設グループは、既存建物のZEB化「グリーン・リニューアルZEB」を積極的に推進していきます。
削減貢献に貢献する製品・ サービス(技術) |
「グリーン・リニューアルZEB」 既存建物をZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)としてリニューアル(RN)する取り組み https://www.taisei-techsolu.jp/solution/ct_renewal/zeb_zeb.html |
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適格性 | 断熱性向上、省エネ高機能設備機器、省エネシステム等による省エネ及び太陽光パネル導入等の創エネにより、既存建物のCO2排出量削減を実現 |
算定方法 | (既存建物CO2排出量/年-RN後CO2排出量/年)×20年(RN後想定運用年数)-RN工事CO2排出量 ★ベースライン:既存建物CO2排出量 |
想定される悪影響 | 無し |
第三者認証 | 無し |
将来目標 | 240,000 t-CO2(2030年度) 720,000 t-CO2(2050年度) |
施工例
関西支店ビル(ZEB Ready取得)
~多様な顧客ニーズにこたえる、先進+汎用ZEB技術の実践~
所在地 | 大阪府大阪市中央区 |
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竣工 | 1992年(新築時)/2023年(グリーン・リニューアルZEB) |
構造他 | 鉄筋コンクリート造、地下2階/地上9階 延床面積13,700m2 |
ZEBの種類 | ZEB Ready取得(BEI=0.37) |
CO2排出量 | 365t-CO2/年の削減(削減率52.7%) |
光熱費 | 17,600千円/年の削減(削減率44.3%) |
3. T-Green® Multi Solar
都心部における中高層ビルなどは屋上が狭いため、一般的に太陽光パネルの設置場所が限られています。「T-Green® Multi Solar」は、太陽電池を合わせガラスで挟み込むことで壁面や窓面といった外装そのものが発電システムとなり、太陽光発電を効率的に行うことができます。
また、建物単体で自立した電源を有するので停電時の備えにもなります。
削減貢献に貢献する製品・ サービス(技術) |
「T-Green® Multi Solar」 ビルの外装(壁面や窓面)を有効活用し、太陽光発電を行う意匠性の高いガラス一体型発電システム https://www.taisei-techsolu.jp/solution/ct_savingenergy/t-green_multi_solar.html |
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適格性 | 従来では設置できなかった壁面や窓面等の外装での創エネにより、建物のCO2排出量削減を実現 |
算定方法 | (設置面積等から算出した想定発電量×CO2削減効果)×30年(発電保証期間) CO2削減効果は太陽光発電協会表示ガイドラインによる ★ベースライン:「T-Green® Multi Solar」が設置されていない状態(外装での発電が無い建物) |
想定される悪影響 | 無し |
第三者認証 | 無し |
将来目標 | 340,000 t-CO2(2030年度) |
施工例
古平町複合施設 かなえーる
所在地 | 北海道古平郡 |
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竣工 | 2022年2月 |
構造他 | 鉄筋コンクリート造、地上3階 延床面積3,806m2 |
ZEBの種類 | ZEB Ready取得(BEI=0.49) |
南東面・南西面窓に異形サイズのシースルータイプを設置
本庁舎は外断熱工法・自然換気をはじめとするパッシブ技術と、北海道ならではの地中熱を利用したHPシステム、アースチューブなど多彩なアクティブ技術を融合させたZEB複合庁舎です。シースルータイプを南東面、南西面に採用し、防災棟上部の太陽電池モジュールと合わせて26kwの発電量と24kwhの蓄電池を確保し72時間運転の非常発電機に加えて、BCP対策も十分備えた災害に強い庁舎です。