2025年11月17日

-新発田市の伝統工芸を体験するプログラムを創出-

 大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、新潟県新発田市蔵春閣 ※1 周辺をテーマとして、2025年10月29日から31日の3日間にわたり「エリアプロジェクトマネージャー育成研修」を実施しました。

 本研修は、当社社員を対象に地域連携推進を担う人材の育成を目的として実施したもので、地域課題の確認や地元の町並み探索、「Enabling City™ Walk! ※2 」の体験、地元伝統工芸士との対話を通じた課題の深掘り、さらにデザイン思考 ※3 を活用したワークショップによる体験プログラムの創出など、多角的なアプローチで構成されました。

 新発田市は、城下町として発展してきた歴史を持ち、ろうけつ染め,板金,印章,建具など、多様な伝統工芸が今も息づいています。特に新発田駅周辺や蔵春閣周辺エリアは魅力のあるスポットが点在していますが、観光客の数が伸びないという課題を抱えています。今回の研修では、蔵春閣周辺の魅力を再発見及び再構築することを目的に、新発田市観光振興課のご協力のもと、伝統工芸の作業場見学や作品鑑賞、伝統工芸士との対話なども実施しました。受講者はこれらの体験を通じて新たな観光プログラムを構想し、プレゼンテーションで発表しました。本研修を通して地域資源の活用方法や観光振興に向けた新たな方策を創造するなど、地域の皆さまとの共創による課題解決の手法を学ぶことができました。

 大成建設では、今後も全国各地において社内外のソリューションを活用し、地域の皆様とともに課題解決に向けた活動を継続してまいります。

蔵春閣にて大倉喜八郎(等身大写真)を囲んで
バリューグラフ検討(目的や実現方法の可視化)

※1 蔵春閣:1912年(明治45年)に当社の創業者である大倉喜八郎が、東京の向島別邸内に建てた歴史的建造物です。 当時は、政財界の大物や、海外からの賓客をもてなすための迎賓館として、歴代首相や渋沢栄一も訪れた事があるといわれています。 建築面積254.50平方メートル、延べ床面積398.50平方メートルの二階建。 2022年、(公財)大倉文化財団から新発田市に寄贈され、大倉喜八郎翁ゆかりの東公園に移築されました。

※2 「Enabling City™ Walk!」:ウェルビーイング向上につながる要素である「イネーブリング・ファクター」の探索によって幸福と健康を目指した街の魅力や課題を再発見することで、すべての人のウェルビーイングを実現する新しい都市づくりに貢献するもの。 イネーブリング・ファクター:幸福(Happiness)と健康(Health)の双方を高めることが可能な、製品、サービス、空間などの因子。 街区の中では、風景や植栽、歩道などの都市空間を構成するあらゆる要素の中で、人がHappyかつHealthyと感じる要素がイネーブリング・ファクターの候補となる。


※3 デザイン思考:ユーザーの視点に立って共感し、課題の本質を見抜き、創造的な解決策を導き出す問題解決の手法。