野鳥観察会を通じたネイチャーポジティブ推進への環境啓発活動を実施

2025年06月09日

~株式会社札幌ドームと株式会社コンサドーレが開催する「野鳥観察会」に協賛し活動を支援~

大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、5月6日に株式会社コンサドーレ(社長:石水創)と株式会社札幌ドーム(社長:山川広行)が共催した「野鳥観察会」に協賛し、イベント参加者に向けてネイチャーポジティブ(自然再興)※1に関する取り組み紹介等の環境啓発活動を実施しました。

「野鳥観察会」は、北海道コンサドーレ札幌が株式会社札幌ドームと推進するPASS連携企画※2の一環で、昨年9月に引き続き2回目の開催です。北海道コンサドーレ札幌のホームゲーム開催日に合わせて、試合会場である大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)で行われ、札幌市民を中心に22名が参加しました。参加者は、ネイチャーガイドとともに敷地内の探索や野鳥観察を行った後、敷地内に暮らす生物についてのレクチャーを受けました。当社はこの中で、生物に配慮した外構計画や生態系モニタリングの取り組みを紹介しました。

この施設は、1997年の建設計画段階より、住宅地と自然豊かな羊ケ丘に隣接していたため、計画の条件として自然への配慮が求められていました。そこで当社は、建設プロジェクトにおいて周辺に生息する多様な生物が訪れる環境を創り出すため、計画地の生態環境を活かした緑地計画の実現に向け、当社の環境分析・評価技術※3等を用いて周囲の環境や生態系に配慮した外構計画を支援しました。

また、2001年の開業後からは継続的に生態系モニタリングを実施しています。この生態系モニタリングでは、鳥類※4が多数確認されたほか、蝶、トンボの種類が全て計画前より増加※5する等、創出した環境※6がネイチャーポジティブに寄与していることを確認しています。

当社札幌支店は、2024年6月21日に「生物多様性さっぽろ応援宣言企業」※7へ登録をし、生物多様性の保全に取り組む地域住民などとの連携を進めることを札幌市長に宣言しています。そのため、これまでの建設プロジェクトでの取り組みを活かし、株式会社札幌ドームが実施している環境啓発活動を支援しています。

今後も当社は地域との連携を強化し、ネイチャーポジティブに関する環境課題解決や地域の活性化に貢献してまいります。

イベント当日の様子、観察された野鳥

写真1 ネイチャーガイドらによる説明
写真1 ネイチャーガイドらによる説明
写真2 大成建設によるレクチャーの様子
写真2 大成建設によるレクチャーの様子
写真3 アオジ(高島均氏 撮影)
写真3 アオジ(高島均氏 撮影)
写真4 マガモ
写真4 マガモ

※1 ネイチャーポジティブ(自然再興):
自然生態系の損失を食い止め、回復させていくこと。周囲の環境や生態系に配慮し、生物が生息しやすい環境を整えることで生物種の多様性が豊かになり、ネイチャーポジティブを実現している。

※2 PASS連携企画:
「PASS」はPositive Action for Sustainable Societyの略称で、北海道コンサドーレ札幌が取り組むSDGs推進プロジェクトのこと。今回の野鳥観察会は他の企業や自治体と推進するPASS連携企画として株式会社札幌ドームをパートナーとして開催した。

※3 当社の環境分析・評価技術の例:
   生態環境評価・計画技術
   https://www.taisei.co.jp/ss/tech/B2002.html
   生態系モニタリング
   https://www.taisei.co.jp/ss/tech/B2012.html

※4 当日実際に見られた野鳥の種類:
マガモ、キジバト、トビ、アカゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、カワラヒワ、アオジ

※5  建設前の1997年と比較して、2022年時点で鳥類の種類は1.5倍、蝶は3.7倍、トンボは5.6倍に増加。

※6 多様な生物が暮らせるように、敷地内に川・池、並木、樹林、背の高い草地、背の低い草地等、様々な環境を整備。

※7 生物多様性さっぽろ応援宣言
   https://www.city.sapporo.jp/kankyo/biodiversity/sengen.html
   https://www.city.sapporo.jp/kankyo/biodiversity/sengen/kigyo/01-164.html